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理事長所信

 

2025年度公益社団法人大野青年会議所

理事長 石田 亜弥

所  信

≪2025年度スローガン≫

繋がり


~共に紡ぐ未来への道~

《所 信》

はじめに

大野市は、豊かな自然環境と歴史的な魅力を有する素晴らしい地域です。四季折々の美しい風景、清らかな水源、そして越前大野城をはじめとする歴史的遺産が地域の自慢です。しかし現在、私たちが直面している課題は大きく、特に人口減少と地域活性化の停滞が私たちの未来に影を落としています。2024年時点での人口ピラミッドでは、65歳以上の高齢者が全体の約40%を占め、若年層の減少が顕著です。全国的な傾向として人口減少は避けられない現実ですが、大野市ではそのペースが一段と速く、将来推計人口では6年後には約2万6千人にまで減少することが予測されています。このような状況において、私たちはどのようにして地域の未来を切り拓いていくべきでしょうか。その希望の光として、中部縦貫自動車道の整備が挙げられます。全線開通により、他の都市とのアクセスが向上し、観光業や物流、企業誘致が一層促進されることが期待され、都市部への移動が便利になることで、地域経済の活性化が進み、地域全体の活力が高まるでしょう。さらに、交通の利便性が向上することで、若者や家族が大野市に戻ってくるきっかけにもなり得ます。また、越前大野城や周辺の自然景観、歴史的建造物などが観光資源として注目されており、これらの資源を活用し、大野市の魅力を広く伝えることで、一層の観光客誘致が期待されます。観光客の増加は地元の商業やサービス業を支え地域経済の発展に寄与することでしょう。私たちが大野市の直面している課題を克服し、地域の繋がりを深め、新たな未来を紡ぐ力を生み出すためには、一人ひとりの協力と努力が不可欠です。この地に根ざした深い愛と誇りを胸に、一歩一歩前進する私たちは、きっと輝かしい未来を創り出すことができるでしょう。共に手を取り合い、明るい未来を築いていきましょう。

地域とともに成長する未来のために

近年、大野市では、深刻な人口減少が問題視されており、特に若者が地域を離れることが大きな課題となっています。若者が地域を離れる主たる原因の一つは、地元に対する愛着や誇りが不足していることが挙げられます。この問題を解消するためには、青少年に多様な価値観に触れる機会を提供し、広い視野を持つことの重要性を理解してもらうことが不可欠です。異なる文化や考え方に触れることで、若者たちは、より豊かな人間性を育むことができ、それが地元に対する新たな視点や価値を見出す手助けとなるでしょう。さらに、自分が育ったまちに愛着を持つためには、地域の魅力を再発見させる取り組みが必要です。大野市の豊かな自然や歴史的な背景を活かし、これらを学び、体験する機会を提供することで、若者たちが自分のまちを誇りに思うきっかけを作ることができると考えます。例えば、地元の伝統文化や自然環境を通じて、地域の強みを再認識させる取り組みを強化することによって、若者たちは地域に誇りを持ち、将来にわたって地元に残り、地域の発展に貢献する意欲を持つようになるでしょう。人口減少を食い止めるためには、地域の魅力を次世代に伝えることが鍵となります。私たちにとって、未来を担う子供たちの成長を支えることは最も重要な使命の一つであり、子供たちの成長とともに、このまちもまた成長し続けなければなりません。共に歩み、共に未来を築いていきましょう。

協力と創造のまちづくり

大野市には、美しい自然景観、歴史的な建造物、そして特産品など、多くの魅力があります。しかし、この豊かな資源が十分に発信されていない現状があります。大野青年会議所でも、様々な手法でまちづくり事業を行い、大野市の魅力を発信し、努力を重ねてきましたが、これからもさらに、この努力を継続していく必要があります。私たちは、これらの地域の魅力を効果的に発信することで、観光客を呼び込み、地元経済の活性化を図ることを目指しています。地域住民、他団体、行政との連携をさらに深めることで、より大きな成果を追求します。地域の皆様と共に、共通の目的に向かって協力し合い、知恵を出し合いながら進んでいくためには、定期的な会議や合同事業を通じて、ネットワークを広げることが重要です。異なる背景や専門知識を持つ人々が集まり、意見を交換し合うことで、新たなアイデアや解決策が生まれます。私たちは、そのような場を積極的に設け、地域の声をしっかりと受け止め、具体的な行動に結びつけていかなければなりません。大野市の未来をより良くするために全力を尽くし、地域の皆様と手を取り合い、共に歩んでいくことで、より魅力的で活力ある地域にしていくことを目指します。この取り組みが、地域の誇りとなり、次世代に引き継がれていくよう努めてまいります。

姉妹都市との繋がりが生む未来

福井県大野市と茨城県古河市は、姉妹都市として35年の歴史を持ち、文化交流や経済、教育の分野で深い協力関係を築いてきました。そこで新たに古河青年会議所との姉妹LOM締結を行い、地域の若者たちが共同で地域の課題に取り組む基盤を整えます。この締結は、単なる形式的な関係を超え、成果を生み出すことを目的としています。両市の青年たちは、地域特有の文化や歴史に触れ合いながら、相互理解を深めるだけでなく、地域活性化の成功事例や新しいアイデアを学ぶことができます。これらの経験を通じてリーダーシップやチームワークが養われ、地域発展に寄与する力を身につけることが期待されます。異文化交流による新しい視点や発見は、次世代のリーダー育成に貢献し、両市の関係はますます強固で実りあるものとなるでしょう。

繋いでいくべきもの

2025年度7名のメンバーが卒業を迎えます。会員数が一気に減少し、在籍年数5年以下のメンバーが約半数を占める状況であることから、これに対して、組織改革と会員拡大に向けた取り組みが急務であると認識しています。卒業を迎える私たちは組織の未来を見据え、率先して会員拡大に努めていくことが求められます。これからの大野青年会議所のため、メンバーへのサポートだけでなく、新たなメンバーの勧誘にも力を注いでまいります。卒業するメンバーの経験と知識は、新しい世代にとって貴重な財産であり、その伝達が組織の発展に繋がります。メンバーのことを深く想い、次の世代に課題を残すことなく、未来への道筋を示していかなければいけません。次の世代が直面する課題は決して少なくありませんが、私たちが歩んだ道のりが、少しでもその手助けとなることを願っています。単に組織の規模を拡大するだけではなく、質の高い活動や運動通じて地域社会に真の価値を提供し、持続可能な発展を支えることで、組織がより影響力のある存在となることを目指します。大野青年会議所は、これからも多様性と創造性を原動力に、地域社会の未来を切り拓いていくための挑戦を続けてまいります。

多様な価値観に触れること

日本青年会議所や各協議会への出向は、メンバーにとって非常に貴重な経験となります。出向先では、異なる地域のメンバーと交流する機会があり、さまざまな価値観や視点に触れることができます。このような経験は、自身の成長だけでなく、組織全体の発展にも大きく寄与します。出向先での活動や運動を通じて得られる新たな学びや知見は、非常に貴重なものです。異なる地域での事業構築の在り方や、他のメンバーとのコミュニケーション方法、リーダーシップの取り方など、自身が所属している大野青年会議所とは異なる方法論やアプローチを学ぶことができこれらの学びを還元することで、より効果的で革新的な運動が可能となります。さらに、出向先で築いた人脈やネットワークも、組織の発展において重要な資源となります。他の地域の青年会議所メンバーとの繋がりを活かして、共同で事業を構築したり、情報共有を行ったりすることで、より広範な影響力を持つことができます。これにより、大野青年会議所の活動や運動が地域内外で評価され、さらなる支援や協力を得ることができるでしょう。しかし、私たちの原点は常にLOMであることを忘れてはなりません。LOMこそが、私たちの活動や運動の基盤であり、出向先で得た知識や経験を最大限に発揮する場所です。LOMの発展こそが、大野市の発展にも繋がり、私たちが学び成長し、それを地域に還元することで、大野市全体が輝きを増していくのです。出向先での経験を通じて得た知識と情熱を、大野市の未来を築くための力に変え、次世代へと繋いでいくことが重要です。

結びに

青年会議所に入会する前の私は、自分の価値観や考え方が狭く、限られた視野で物事を見ていました。しかし、入会後に多くの人々と出会い、多様な価値観に触れることで、自分自身の考え方が大きく変わりました。異なる背景や経験を持つ人たちとの交流は、私に新しい視点を与え、人生の選択肢や可能性が広がる感覚をもたらしてくれました。この繋がりは、待っているだけでは得られません。自らが行動し、積極的に関わりを求めていく姿勢が重要です。初めの一歩を踏み出すことは勇気が必要ですが、その一歩が新しい出会いや機会を生み出し、自己成長の大きな原動力となります。繋がりとは、単に人と人が結びつくことだけではありません。それは、共に目指す目的に向かって協力し合い、支え合う関係を築くことです。私たち大野青年会議所は、人と人との繋がり、地域との繋がり、そして世代を超えた繋がりを大切にしながら、共に歩んでまいります。このかけがえのない繋がりこそが、私たちの活動の原動力であり、より豊かな未来を築くための礎です。今後もこの繋がりを大切にし、共に手を取り合い共に成長し、新しい挑戦や変化に対しても、柔軟に対応しながら、地域社会の発展に寄与します。私たちの活動や運動が、日常に少しでも明るさや希望をもたらすことができれば、それが何よりの喜びです。未来を見据えた新たな繋がりを紡ぎ出すために、私たちはこれからも全力で取り組んでまいります。

《基本方針》

1. 地域とともに成長する未来のために

多様な価値観に触れ、豊かな人間性を育み自分が育ったまちに

愛着を感じることができる事業を構築してまいります。

2. 協力と創造のまちづくり

大野市をより魅力的で

活力ある地域にしていくことを目指してまいります。

3. 姉妹都市との繋がりが生む未来

両市の青年たちの相互成長を促進してまいります。

4. 繋いでいくべきもの

多様性を尊重し、柔軟で創造的な組織作りを進めてまいります。

5. 多様な価値観に触れること

多様な価値観に触れて得た知識や情熱をLOMや大野市の発展に寄与してまいります。

 

《運営方針》

1. 多様な価値観に触れ、地域の魅力を再確認できる取り組みの強化

2. 他団体、行政と連携しさらなる関係性の構築

3. 姉妹LOM締結を結び、地域間の絆の強化

4. メンバーやLOMを想い、組織の未来を見据えた会員拡大

5. 日本青年会議所や各協議会との連携

6. 多様なライフスタイルを尊重した会議運営

7. 青年経済人としての自覚をもった基本的ルールの厳守

 

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